<ざっくり言うと>
- 「生活保護における外国人の割合が増えているはデマ
- 外国人の割合は、受給世帯数でも受給者数でも、ここ数年微減している。
- 在日コリアンの割合も、受給世帯数でも受給者数でも、ここ数年微減している。
丸山ほだかのように、「日本全体の受給世帯数が減っているのに外国人受給者が増えている」などとデマを飛ばすものがいます。
この景気状況の中で日本全体の生活保護受給世帯数は減っているにも関わらず、外国人の受給者が増えている。更にブラジル籍の方は減っている一方で、中国籍や韓国・北朝鮮籍の方は増えているとのことでしたが厚労省は確認や分析の調査もしていないとのこと。引き続き、厚労省へ話を詰めていきます。
— 丸山ほだか (@maruyamahodaka) April 26, 2019
しかし、これは間違いであり、政府統計ポータルサイトに掲載されている、毎月の生活保護受給世帯数と受給人数をまとめたものが下の表です。
もし、日本全体の生活保護受給世帯数が減っているのに、外国人の受給世帯数が増えているのなら、全体に占める外国人の比率は増えているはずです。実際はどうなのでしょう? グラフにすると、以下のようになります。
ご覧の通り、生活保護全体における外国籍の割合は、世帯数は2.95%から2.85%に、人員数は3.51%から3.32%に減っています。生活保護における外国人の割合は、増えているどころか減少傾向にあるのです。
在日コリアンの割合も減っている
同じことは、外国人全体だけでなく、在日コリアンに絞った場合も言えます。被保護世帯数と被保護人員数のここ数年の推移をまとめると、以下のようになります。
ごらんのとおり、人員数でも、世帯数でも、在日コリアンの占める割合はここ数年で0.1%減少しました。わずかな差ではありますが、「生活保護における外国人の割合が増えている」も、「在日韓国朝鮮人の生活保護が増えている」も嘘だとわかります。
2012年と2018年を比較すれば、在日コリアンの生活保護受給者は、絶対数でも3000人減少し、全体に占める割合でも0.1%減少しています。丸山ほだかは国会で「在日コリアンの生活保護が増えている」などと言っていましたが、実際の数字を見れば、明らかな虚偽であると断言することができます。
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